(2)防災機能
(命を守ることは大切。でも、もう少し現実的な防災機能を考えるべきでは?)
基本構想では、「防潮堤と野球場をペデストリアンデッキで結び、海岸より避難できる機能を持たせる」とあるが、トビオのほうが海岸・防潮堤からの距離も近く、外階段を利用して津波から逃れることが今現在でも可能である。また、スタンド下に啓発コーナーや物資集積所等 の防災機能を持たせるというのは、費用対効果や津波浸水域であることを考えれば現実的ではない。防災機能に関しても大幅に見直すことが必要だと思うが、野球場に付随する防災機能及び浜松市との負担のあり方をどのように考えているのか?
都市公園の持つ様々な機能の一つに防災機能がある。津波浸水域に位置する遠州灘海浜公園にも、あらかじめ防災機能を備えておく必要があり、防災機能について、浜松市と基本構想を踏まえて調整を行った。具体的には、津波から命を守る機能として、「一時的な避難場所」と 「避難経路」を確保することとしたが、一時的な避難場所としては、スタンドやコンコースを利用できることから、野球場の規模が拡大することはないと考えている。また、避難経路の位置や構造については、今後、津波による浸水深と浸水域のシミュレーション結果などを参考に 協議していく。その他の防災機能については、浜松市の意向を踏まえ、導入の有無を検討していく。
また、浜松市との費用負担については、公園施設が通常有する防災機能を更に強化する場合には、改めて協議して定めることを合意した。
篠原地区に整備する野球場が、平時には、にぎわいを創出するスポーツの拠点となり、有事には、津波からの避難場所となるよう、浜松市と連携して計画づくりに取り組んでいく。
知事は記者会見で「プロがプレーできるような球場が条件の一つで、2万2,000人は譲れない」と発言しているが、今でもその考えに変わりは無いのか?
2万2,000人というのは草薙球場の規模で、一つの議論の指標になるのではないかと。しかし、私の意見なので押し付けるものではないが、一番多く使用する浜松市民が中心になってみんなで議論をして決定すればいい。特段、今急ぐ理由はどこにもない。